ライフサイクルコスト発想の家づくり

『安い』に惑わされないで!!

快適に永く住まうことのできる住宅が、『本当に安い家』です。
あとあとのことまでしっかり考えた家づくりをしませんか。

家づくりを考える時、費用は一番気になるところです。だれも「できるだけ安く!!」というのが本音だと思います。
新聞の折込広告やテレビのコマーシャルでは、「坪あたり○○万円!」の文字が踊り、ついつい目がいってしまいます。
「そんなに安く、いい家を建てられるのなら・・・」
「坪あたり○○万円!」はとても魅力的ですが、でも、ちょっと待ってください。

家づくりに必要なコスト

「坪あたり○○万円」だけで「高い」、「安い」という判断をすると、後に思わぬ問題が起こる可能性があります。
そうならないためには、住宅にかかる費用について理解することが重要です。
住宅の費用というと、新築時にかかる工事費用等のイニシャルコストを想像する人が多いと思いますが、それだけではありません。住宅の費用には、大きく次の3つがあります。

◎ イニシャルコスト
新築時にかかる初期費用(工事費・設計監理料・税金・経費など…)
◎ ランニングコスト
建物を使用するときにかかる費用(光熱費・石油等のエネルギーコスト・修繕、維持管理費・改修費など…)
◎ 解体、リサイクル、廃棄コスト
解体・廃棄の費用(改修時にも、一部発生します)

住宅が建てられてから、解体・廃棄されるまでの間にはさまざまな費用が必要です。住宅にかかるすべての費用、生涯コストのことを『ライフサイクルコスト(LCC)』と言います。
実は、新築時にかかる工事費用等のイニシャルコストの割合は、ライフサイクルコスト全体のなんと1/4に過ぎません。残りの3/4はランニングコストが占めると言われ、イニシャルコストをはるかに上回っているのです。

新築時はどうしても目先のイニシャルコストが気になりがちです。しかし、イニシャルコストを抑えることに目を奪われて、ライフサイクルコストの3/4を占めるランニングコストのことを考えないと、後に発生するランニングコストがアップし、頭を悩ませることになりかねません。
家づくりの費用を考える時大切なことは、イニシャルコストだけでなくライフサイクルコスト全体を低減することなのです。

ライフサイクルコスト(LCC)説明

ライフサイクルコストをアップさせる要因

ライフサイクルコストがアップする要因は、大きく3つです。

◎ リフォーム費 ◎ 修繕・維持管理費 ◎ 光熱費

◎ リフォーム費
リフォームでもっとも多いのは、生活スタイルが変化してリフォームをするケースです。設計段階で、新築時の生活スタイルのことしか考えていないと、家族構成が変わったり、家族が成長した時にリフォーム費用が発生します。

◎ 修繕・維持管理費
何十年も住み続ける住宅ですから、維持するための手入れは必要です。壊れたり、老朽化して修繕することは当然ありますが、イニシャルコストを抑えるために耐久性がなかったり、手入れの費用がかかるようなものを選んでしまうと後に、維持するための多くの費用が発生することにもなりかねません。
また、信頼のおける確かな建築業者に依頼しないと、見えない部分の手抜き工事などによって修繕が必要になることもあります。(同じ建築業界の人間として、このような事実があることをほんとに悲しく思います。)

◎ 光熱費
新築したら、冷暖房費などの光熱費を少しでも減らしたいと思いませんか。
しかし、光熱費低減のために、建物の断熱性能を上げ、省エネ機器などを使うと、イニシャルコストは上がってしまいます。最近注目の外張断熱工法なら、建築時のイニシャルコストは高いものの、省エネルギー性と建物そのもの長寿命化により、ライフサイクルコストで比較すると、従来の工法よりも安上がりになるとされています。
そのほか、オール電化住宅、太陽光発電 等… ライフサイクルコストを安くするさまざまな取り組みがなされています。

ではどんな家がライフサイクルコストを低減できるのでしょうか?

ライフサイクルコストを低減するために

ライフサイクルコストを低減できる4つの理由

ライフサイクルコストを低減するポイントは、
ライフサイクルコストの3/4を占めるランニングコストを抑えることを考えた家づくりです。

宅建設店の建てる住宅はライフサイクルコストを低減します。ライフサイクルコストを低減できる理由は次の4つです。

◆ 生活スタイルに合わせた設計

せっかく注文住宅をたてるのですから、「こんなふうにしたい」、「こんな暮らしをしたい」という要望を実現することにこだわりたいものです。限られた条件の中で、要望を実現するためには十分検討する時間が必要です。やみくもにたくさんの時間を費やせばいいというものではありませんが、いい家の実現は家づくりにかけた時間に比例すると思います。

時が経てば、家族構成や暮らし方も変わります。後に「ああすれば良かった」、「こうすれば良かった」ということがないように、建てる前に家族の将来の暮らし方をも考え合わせながら、しっかりと検討します。

◆ 飽きのこないデザイン

「せっかく新築するのだから今どきのおしゃれでカッコイイデザインの家を建てたい」そのお気持ちはよくわかります。しかし、建てた時は最新のデザインであったとしても、やがて流行は過去のものになります。
流行のデザインはその時は満足感が高いのですが、必ず飽きがくるものです。
買い替えられる洋服などと違って、飽きてしまったからといって、家は簡単に建て替えることはできません。
私たち宅建設店は、流行に流され過ぎない時間が経つとともに愛着が生まれる、お客様に永く住んでいただけるデザインを提案します。
デザインの不満によるリフォームの発生がなく、ライフサイクルコストを抑えることができます。

◆ エアサイクル工法

私たち宅建設店では、外張断熱工法の高断熱・高気密の省エネルギー住宅、
エアサイクル住宅を手掛けています。
高温多湿の日本の気候では、結露やカビ、シロアリが繁殖しやすく、それが
木造住宅の寿命を縮める原因になっていました。エアサイクル住宅は、湿気はもちろんのことさまざまな問題をクリアした長寿命住宅です。1年中温度差が少なく、光熱費も低減できます。
長寿命で光熱費が少ないエアサイクル住宅なら、ライルサイクルコストを抑えることができます。

エアサイクル住宅については、こちらをご覧ください。

◆ 職人の技

建物は、見えない部分が大切です。
私たち宅建設店では、材料の木材は目や乾燥状態の良いクセのない木材を選び、完成してしまえば見えることがない躯体や下地工事も細かく気を配り、丁寧な家づくりに励んでいます。だからこそ建物の耐久力があり、年数が経っても狂いが少なく、修繕も少ないのです。
また、加工が重要になる造作(屋内仕上げの木工事)では、温かい表情をつくり出すために大工がひとつひとつ丹念に仕上げています。
経験を積んだ大工だからこそできる、技の極みです。