第22回 水廻り―『浴室廻りの見えない危険』
飯田下伊那の浴室リフォームは宅建設店にお任せください!
浴室の水漏れは危険
数年前までは、一戸建て住宅の浴室は床や壁をタイルで張ったものがほとんどでした。
最近では、サイズや機器のオプションが自由に選べ、お手入れもラクであることからシステムバスにする方がほとんどです。短時間での施工が可能なうえに水漏れのリスクが少ないのも選ばれる理由です。
宅建設店でも多くの浴室リフォームを手掛けておりますが、タイル張りの浴室を壊してみると、半数以上のお宅で、壁の中の木部や土台が腐食していたり、シロアリの被害を受けていたりします。また隣接する洗面脱衣室の床組が腐食していることもあります。
タイル張りの浴室は15年ほど経つと、目地が取れたり、タイルがひび割れたり、継ぎ目のコーキング切れ等も起きてきます。そういった部分からの水漏れが、内部の木部を腐食させる大きな原因となっています。
見えない恐さ
2ヶ月程前、あるお客様より「浴槽に羽アリが浮いていたので床下を見てほしい。」と宅建設店にご連絡をいただきました。床下の点検をしてみると、家全体の床下が湿気っぽく、カビが生えている
状態で、特に浴室廻りの木部がシロアリの被害をひどく受けていることが発覚し
ました。
そして、急きょ浴室と洗面脱衣室のリフォームをさせていただくことになりました。お客様は、「目に見えないので全く気付かなかったし、まさかこんなにシロアリの被害を受けているとは…」と、本当に驚きの様子でした。
シロアリ消毒をして駆除できるくらいの被害で済めばよいですが、被害が拡大すると土台だけでなく、柱の上の方まで侵食され、地震がきたときには家屋倒壊の原因となります。
早期発見を!
タイル張りの浴室をチェックしてみましょう。
□ タイルがひび割れていたり、はがれていませんか?
□ 目地が取れていませんか?
□ コーキングが切れていませんか?
□ 洗面脱衣室の床がフワフワしませんか?
以上の項目で気になる点がございましたら、念のため床下の点検を行い、大丈夫であればコーキングを打ち直したり、タイルや目地の補修をしましょう。
自己判断が難しい方や不安に思うことがありましたら、宅建設店までお気軽にご相談ください。
シロアリ被害は、日々の生活のなかではなかなか気付きにくく、気付いた時には手遅れになることが多いです。そうならないためにも、以上のようなチェックを定期的に行いましょう。
システムバス導入のメリット
床下への水漏れのリスクが少ないこと、お手入れのしやすさの他にも、システムバスを導入することで得られるメリットがたくさんあります。
システムバスは、断熱や暖房機能にすぐれているので、冬場の寒い浴室で多発する心疾患や脳障害などの事故(ヒートショック)の予防につながります。
また、入口の段差解消もできるなど、安全面でも安心です。前項で気になった点があった方やタイル目地の汚れやカビが気になっている方はもちろんですが、冬場のタイル張りの寒さを苦痛に感じている方、お年寄りのいらっしゃるご家庭にも、システムバスをおすすめします。
どうせなら洗面脱衣室も同時に
タイル張りの浴室をシステムバスに入れ替える場合、浴室出入り口の戸もシステムバス用の折れ戸や引き戸に替える必要があります。一般的には洗面脱衣室が隣接しており、システムバスにすることで、洗面脱衣室と浴室の間の壁も直さなければなりません。
そこで、どうせなら浴室の工事に併せて、一緒に脱衣洗面室もリフォームすることをおすすめします。
浴室のリフォームが必要な時期になると、同じように洗面脱衣室も古くなっていることが多いです。同時に洗面脱衣室を工事することで、部材や職人の無駄が減るので、工事費用も個別にリフォームするより安く済みます。