注文住宅の場合、建築会社などで個別に設計をし、計画検討をしながら進める方法が一般的です。納得できるいい家にするためには、建築会社に相談する前に予算はもちろんのこと、あらかじめどんな家を建てたいのか、間取りや外観などの要望を整理しておくことをおすすめします。その要望が明確になっていれば、それを実現してくれる建築会社はどこかという基準で、建築会社を選ぶことができます。
それには、次の３つのことを行ってみてください。
○ どんな家にしたいのか要望を書き出してみる
○ 家族の暮らし方を考えて、本当に必要なものは何かを検討する
○ ゆずれないものから優先順位をつける家を建てる際には、予算や建てる環境などの条件がありますから、すべての要望を実現することができないかもしれません。納得できるいい家にするためには、どんな家にしたいのかを考えた上で、本当に必要なものは何か、優先させるものは何かを明らかにすることが必要です。家族が快適に暮らすことができる家のイメージを明確にすることから始めます。

せっかく注文住宅をたてるのですから、「こんなふうにしたい」、「こんな暮らしをしたい」という要望を実現することにこだわりたいものです。限られた条件の中で、要望を実現するためには十分検討する時間が必要です。やみくもにたくさんの時間を費やせばいいというものではありませんが、いい家の実現は家づくりにかけた時間に比例すると思います。時が経てば、家族構成や暮らし方も変わります。後に「ああすれば良かった」、「こうすれば良かった」ということがないように、建てる前に家族の将来の暮らし方をも考え合わせながら、しっかりと検討します。

納得できるいい家を建てるためには、要望を実現するために知恵を絞ってくれる専門知識が豊富なパートナー、すなわち建築会社の存在が不可欠です。
信頼できるパートナーを早い段階で決め、いっしょに家づくりをすることをおすすめします。たくさんのモデルハウスや見学会に足を運び、たくさんの営業マンから話を聞き、たくさんの建築会社から同条件でプランと見積りをもらい、その価格を競わせて・・・、家づくりではよく聞かれる話です。
複数の建築会社とのプランや見積りのやりとりの結果、ひとつの会社に決めたとします。
よくあるのは、その頃には建築会社とのやり取りに疲れてしまって、計画検討に身が入らなかったり、スケジュールがおしてしまって十分な計画検討ができないまま、着工せざるをえないなどです。納得できるいい家を建てるためには、信頼できるパートナーを早くみつけ出し、そのパートナーとじっくり時間をかけ、計画検討することが大切です。