第3回 水廻り―『トイレの節水・節電』
家庭の中で1日に一番水を使う場所をご存知ですか?
答えは風呂でも台所でも、洗濯機でもありません。
なんと!トイレなんです。
また、一般家庭では、電気設備・製品の待機電力に、
10%が消費されているそうです。
四六時中つけっぱなしである、トイレの温水洗浄便座
(ウォシュレット)にも待機電力がかかっています。
トイレは狭い空間ですが、意外と水と電気を使っているのです。
そこで今回は、トイレの節水・節電について考えてみたいと思います。
● 節水
水を流す時、[大][小]レバーの使い分けをしていますか?
トイレによっても異なりますが、一般家庭でよく使われているロータンク式の水洗トイレでは、1回の使用で[大]約13リットル・[小]約11リットルの水が流れます。
[大][小]レバーの使い分けをするだけで、1回に約2リットルもの節約が可能です。
水洗トイレのタンクの中に水を入れたペットボトルを入れて水位を上げるという方法をよく耳にしますが、タンクに異物を入れると故障の原因になったり、水量の不足で配管が詰まってしまうこともありますのでおすすめできません。
● 節電
暖房便座や洗浄水温度を、季節によって調整していますか?
洗浄水の設定温度を、[中]から[低]に変更すると、年間約300 円の節約につながります。
暖房便座の設定温度を、[中]から[低]に変更すると、年間約580 円節約できます。
また、暖房便座は便ふたを開けていると放熱が進むため、余計な電力を消費してしまいます。便ふたを閉めることにより、約10%の節電になり年間約770 円の節約につながります。
● 最新トイレ情報
世界的な環境意識の高まりの中で、最近発売されているトイレも省エネへの配慮が施されています。
最近のトイレの特長は、洗浄水が少ない、温水洗浄便座の節電、そして、汚れが付きにくく、ついても落としやすい便器や便座で掃除が簡単なことです。
以前は10 リットル以上必要であった洗浄水ですが、いまや半分以下の水量で洗浄できる商品も出ています。
温水洗浄便座は、使うときだけ温める便座や温水シャワーのタイプもありますし、便座・便ふた内に断熱
材が入っている節電効果の高いものもあります。
また、お手入れがしやすければ、掃除の回数も減って節水や節電につながることも期待できます。
さらに、センサで人を感知し、自動でON/OFF する照明器具や換気扇にすれば、「つけっぱなし」で無駄な電気を使うこともなくなるでしょう。
● トイレのリフォームは
温水洗浄便座は10 年くらい経つと機械の不具合が現れます。
水漏れや変な音がするなどがありましたら、機械故障の可能性がありますので対応が必要です。
機械故障であれば修理することもできますが、この機会に節水・節電機能に優れたトイレへのリフォームを考えてみませんか?
地球温暖化は、毎日消費するエネルギーと密接な関係があり、節水や節電はCO2 削減につながります。
地球にも家計にもやさしいトイレに変えてみませんか?