第18回 耐震―『地震!!その時あなたの家は大丈夫?』

いま一度、身の回りの確認を!
3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震は、観測史上最大の規模と言われ、甚大な人的、物的被害が発生しました。また、3月12日に起きた長野県北部地震でも大きな被害がでました。被災されたみなさまには心よりお見舞い申し上げるとともに、みなさまの安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
今回の地震では、飯田下伊那地域でも震度4の大きな揺れを感じました。今までにない揺れを感じ、「東海地震に備えておかなければ…」という思いを強く持たれた方も多いのではないでしょうか?
いま一度、災害時にとるべき行動や非常用グッズの確認を行っておきたいですね。
また、我が家の耐震性を見直すことも大切です。

補助金制度の利用
いま、各市町村で耐震診断や耐震補強の補助金制度が実施されているのをご存知ですか?
平成7年の阪神・淡路大震災で亡くなった方の88%が、家屋の倒壊、家具の転倒などによる圧迫死でした。特に昭和56年以前の旧建築基準で建てられた木造住宅に大きな被害がありました。
地震による倒壊家屋を減らすため、旧建築基準で建てられた昭和56年以前の木造住宅を対象に、住宅の耐震診断〈無料〉や耐震補強〈一部補助〉の事業が各市町村で実施されています。(耐震診断が有料の自治体もあります。)
宅建設店でも、毎年、飯田市の耐震改修補助金制度を利用した耐震補強工事をさせていただいております。
昨年も、お客様の方から「飯田市の無料耐震診断を受けたら、[倒壊する可能性が高い]という診断結果を受けたので、耐震補強工事をしたい。どうせ壁をいじらなければならないのなら、一緒にLDKのリフォームをしたい。」とお話をいただきました。
飯田市の無料診断結果をもとに、もう一度弊社のほうで詳しく調査させていただき現状の確認と、補強方法のお打合せをさせていただきました。改修方法が決まった段階でお見積りし、飯田市の補助金を受けるための申請を行いました。
申請件数が多い場合は抽選になることもありますが、昨年は募集範囲内でしたので、最高60万円の補助を受け、工事を行うことができました。

補強方法はさまざま
昔の家は、窓などの開口を大きくとった間取りが多いため、壁が少なかったり、壁が「あるところはあり、ないところは全くない」というように、壁の配置バランスが悪かったりします。地震がきた場合には、とてももろく、弱い部分から崩れる可能性があります。
こちらのお宅では、「できる限り大掛かりな工事にならないように」とのご要望をいただきました。
そこで押入などの見えない部分の壁や外側(外壁側)から筋かいを入れたり、筋かいの代わりになる強度のある耐震ボードを張って、壁を強くしました。

もちろん、ただある壁全部を補強すればよいということでもありません。家全体の壁バランスを計算式できちんと割り出し、それに基づいて補強をします。
また、地震時や台風時に柱が土台から抜けるのを防ぐため、既存基礎と柱をしっかりとつなぐ補強も行いました。
耐震補強工事とLDKリフォームを行い、安心して、快適に過ごしていただける家ができました。

補強工事の目的
耐震補強工事と言っても、絶対に倒壊しない家にするということではありません。今ある住宅を補強するわけですから、「ここに壁を入れたいけど、入れられない。」など、制約もあります。
現状のなかでできる限りの補強をすることで、地震が起きた際に一瞬にして家が倒壊するのを防ぎ、屋外へ逃げる時間を作ることが耐震補強の目的です。たとえ傾いたとしても倒れないようにし、人命を守ることが最大の目的なのです。

飯田市の補助金制度を利用すると工事金額の1/2もしくは、最高60万円の補助を受けることができます。補助金を利用する場合は5月末頃までに申請をしなければなりませんが、それまでに、飯田市の無料耐震診断を受けていただく必要があります。また施工方法のお打合せ、見積りなどの申請準備期間も必要になります。
もし補助金を利用した耐震診断をお考えのようでしたら、お早めに宅建設店までご相談ください。

補助金制度は飯田市だけではなく、お住まいの町村でも実施しています。町村によって制度の内容が異なりますので、詳しくはお住まいの役場窓口もしくは宅建設店までおたずねください。

いざという時に困らないよう、十分な備えを行っておきたいですね。

詳しくは、
飯田市ホームページ 「木造住宅無料耐震診断について」
飯田市ホームページ 「耐震改修補助金申請手続きについて」
をご覧ください。