第23回 水廻り―『高齢者の立場で考えるトイレリフォーム』
飯田下伊那のトイレリフォームは宅建設店にお任せください!
トイレに潜む危険
トイレは、家の中では一番小さな空間ですが、一番使用頻度の高い場所です。小さな空間ですが、高齢の方にとっては、いくつもの危険が潜んでいることをご存知ですか?
一番頻繁に使用するからこそ、みんなが安心して使用できる安全で快適な空間にしておきたいですね。
以下の項目をチェックしてみましょう。
□ 和式トイレではありませんか?
□ 便座が冷たいと感じていませんか?
□ 出入り口に段差がありませんか?
□ 出入り口ドアが内開きではありませんか?
□ 寝室から離れた場所にありませんか?
ひとつでも当てはまる項目がありましたら、「我が家のトイレには危険が潜んでいるんだ。」ということを少し頭に置いておいていただきたいです。
そこで、安心して使用していただけるよう、いくつかのリフォームポイントをご紹介します。
和式トイレを洋式に
足腰が弱くなると、かがむ必要のある和式トイレは、とても危険です。特に、昔ながらの和式トイレは、高い段差がある場合が多く、後方への転倒事故につながります。
最近では、和式トイレを洋式にするリフォームが一般的です。狭い空間を少しでも広く利用できるように設計されたコンパクトな洋式便器や、足腰の負担を軽減してくれる手すり付のものもあります。
暖房便座に
便座に腰かけたときの一瞬の「ヒヤッ!」がヒートショックの原因につながります。最近の洋式便器には、たいてい備わっていますが、温水洗浄機能付の暖房便座にしましょう。
バリアフリー化
ほんの少しの段差と思うかもしれませんが、転倒につながります。
以前、宅建設店で工事させていただいたお客様が、「昔、足を骨折したときに、それまでは気にもならなかった小さな段差でさえ苦痛に感じた。健康なときにはなかなか気付くことができないけど、やっぱり平らがいいなぁ。」こんなことをおっしゃっていらっしゃいました。
若いうちや、体が思うように動くときは苦にならない段差も、筋力が衰えたり、体が不自由になったときには、とても危険な場所になります。
ケガや病気などによって一時的に介添えが必要になることも、時にはあるかもしれません。誰にでも起こりえる状況を考えると、高齢者のためだけでなく、家族みんなの安心のために、バリアフリーにしておくことはとても大切なことです。
出入り口の扉は引き戸に
扉は「引き戸」にするとよいでしょう。引き戸に変更できない場合は必ずドアの開き方は「外開き」にします。
内開きでは中で人が倒れるなどの事故があった場合、人につかえて開かなくなる恐れがあるからです。カギは外からでも開けられるものを選びましょう。
設置場所は寝室近くに
歳を取ると家で過ごすことが多く、また、トイレに行く回数も増えてきます。可能であれば高齢者の寝室内か隣接した場所に、無理な場合はできるだけ寝室近くに配置し、通路はバリアフリーにしましょう。足元灯や常夜灯を設置すれば安全性が増します。寝室の押入をリフォームすることでトイレを併設することも一案です。
手すりの設置
トイレはできるだけ人の手を借りずにひとりで済ませたいと誰もが思っています。例え歩行が困難になっても、手すりがあることで、伝え歩きをして自分で用が足せるお年寄りも多いそうです。動かないことで筋力が低下し寝たきりになってしまわないよう、できる限り自立して排泄できるような環境にしておきましょう。
そうすることで、介護する方の負担の軽減にもつながります。
便器までの移動には横型が、立ち上がりには縦型の手すりが効果的です。
居室のように長い時間過ごさないトイレですが、一日に何度も使うところなので、キレイで使いやすく、安全、快適なスペースにしたいものですね。
宅建設店では、介護保険助成金を利用したトイレリフォームも数多く手掛けさせていただいております。
そのお宅にあったリフォーム方法を的確にアドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談ください。