第26回 内装―『床は、木のぬくもり感じる無垢?機能的な合板?』
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フローリングの種類
今や、住宅の床材の定番になっているフローリング。
フローリングには、大きく分けて「無垢フローリング」と「合板(複合)フローリング」があります。
一番よく用いられているのは、複数の板を接着剤で張り合わせた合板の表面に、天然木の薄板を張りつけた合板フローリングですが、最近では、自然派の材料にも人気が集まっており、天然木の1 枚板である無垢フローリングにあこがれる方も多くいらっしゃいます。
無垢材と合板の特性
フローリングを選ぶ際には、それぞれの特性を理解し、自分がどこまで床に手間をかけられるのか、仕上りのイメージや予算もあわせてしっかりと考えることが大切です。
無垢フローリングのメンテナンス
木のぬくもりが心地よい無垢フローリングですが、美しく長持ちさせるためには、キズがついた箇所の表面をサンドペーパーでこすって目立たなくしたり、半年から年に一度の定期的なワックスがけやメンテナンスで、反りやねじれ、すき間といった床トラブルをできるだけ防いであげる必要があります。また、ワックスをかける場合でも、無垢材の呼吸をさまたげないような天然原料ワックスなどを使用することが望ましいとされています。
ある程度のメンテナンスをしなければならなかったり、伸びたり縮んだりするというのが、合板フローリングと決定的に違うところです。
このような点も、木そのものの風合いとして楽しめ、無垢材に対して、「メンテナンス」という思いやりを与えることができる方には、無垢フローリングがおすすめです。
逆に、住まいのメンテナンスに手間をかけたくない方には、ワックス不要、キズに強いなど、機能性に優れた合板フローリングの採用をおすすめします。
床は、常に体が触れているところであり、どんな仕上げにするかは日常生活の快適性を左右する大きな要素です。それぞれの仕上げ材の長所・短所を理解したうえで、家族の生活スタイル、ペットの有無、部
屋の用途、予算などを考慮し、慎重に選択しましょう。